2020/1/21 屋久島登山②

2020年5月30日

この「橋」という文字が見えるたびに「手すりはあるのか?」しか考えられなくなっていた。
手すりさえあれば怖くない。
サクサク歩ける。

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やっとひとつ目の休憩所に到着だ。

かつては学校があったらしい。
どうやって通学するのか、考えるだけでも大変そうだ。

この辺りから切り株の上に新しいきが生えてきているのをよく見かけるようになった。
これらは成長したらどういうふうになるのだろうか。

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登り始めて1時間くらいがたったころに周りが徐々に明るくなってきた。
しかしヘッドライトを消すと足元が危ないのでライトは消さない。
それでも周りが明るいだけでストレスなく歩けるのは助かる。

やっと2つ目の休憩所についた。
普段朝ごはんを食べない僕らだが流石にお腹が減っていた。
パンを食べながら「余裕やな」と笑顔で会話する。
この時点での疲労はほぼ0といっていいだろう。

このあとはヘッドライトも不要になり、周りの景色を楽しみながら登山できるようになった。
周りに生えている気もすごいのだがどこまでこのトロッコ道は続くのだろうか。
昔はこんなに奥まで木を切りに行っていたのだろうか。
トロッコ乗りたいという気持ちが少しづつ芽生え始めた。

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「おっ!?」

シカがいた。

「・・・」
「・・・・・・」

シカと目があったままお互いに硬直する。
どうしたらいいかわからない。
シカもどう対応したらいいか迷っているように見えた。
(これタックルされたら戦いが始まってしまうんかな・・・?)
こんな崖のそばで戦いたくない。

ダダッ!

急にシカが逃げ出した。
予想していないタイミングでシカが動き出したので少しだけ焦った。
シカはピョーンピョーンと崖の方に逃げていき姿を消した。

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登り始めてから2時間くらいがたったころから名前付きの木がでてきた。
確かに名前がつけられている木はぱっと見で大きくすごい。

ただ名前がつけられていない木もでかい。
まさに大自然の中にいるのを実感できる。