2020/7/2 与論島へ

おそらくこのフェリーにあの男が乗っているはず。
6/20に福岡を出発してからコジマと二人でここまでやってきた。
10日くらい遅れて、ここからは3人で行くことになる。

フェリーから降りてきたミズキを出迎えてすぐに出航準備をする。
目的地の与論島までは距離があるため、早めに出たい。
海に出てすぐは風もなく長期戦を覚悟した。
日没までには到着したいが間に合うのか間に合うのだろうか。

少し進んだところで波が出始めた。
正面から風が吹いてまずい状況になってきた。
しかし我慢して進むしかない。

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風がいい感じに横から吹き始めたのでセーリングでガンガン進むようになってきた。
ミズキがおもりになっているこの光景も久しぶりだ。

暫く進むと島が見えてきた。
沖永良部島だ。
今回は日程の都合上スルーするので遠目に見るだけだ。

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いつものように船内で寝るミズキ。
(初日だから僕らより体力余ってるはずでは・・・)

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いよいよ与論島が見えてきた。

しかしこのときに事件は起きた。

「えっ!うそ?」

ミズキが騒ぎ出す。
どうやらこの日に泊まる宿から連絡が(一人だけ)来ていなかったらしい。
僕とコジマは予約したあとに「予約確定メール」が来た。
しかしミズキには来ていないらしい。
さすがミズキだ。初日から何か起きる予感がする。

「えっ!?えっ!!」

パニックになるミズキ。
そんなミズキを見て喜ぶコジマ。
その光景を見て喜ぶ僕。

ミズキは焦っている。
一人だけ宿に泊まれないのは嫌なのか必死に宿に連絡しようとする。

だがここは圏外だ

しかもミズキのスマホだけ圏外だ(3人ともキャリアが違う)。
さらに大喜びのコジマ。
楽しくてしかたない僕。
絶望に落ちているミズキ。
あまりにも笑いすぎた結果、こっちに八つ当たりしてきた。

そうこうしているうちに港が見えてきたので着岸の準備にはいる。
どこか落ち着かないミズキ。
未だに電波は入らない。

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無事に港についた。
港に宿の人が迎えに来てくれていた。

「あの〜僕って予約取れてます・・・?」

ミズキが恐る恐る確認する。
別々の結果を祈る3人。

「あ〜、取れてますよ!」

残念な結果だった。
どうやら圏外だったので連絡がつかなくて宿のオーナーさんも心配していたらしい。

「・・・嵐見ました?」

オーナーさんが聞いてきたのだが何を言っているのかわからない。
たしかに風は強かったが、嵐というほどひどくはなかった。
3人ともポカーンとしていたら・・・

「あそこ撮影してますよ?」
「!?」

そっちの嵐だったのか。