2019/8/30 鳥取砂丘観光

2020年5月30日

「おはようございま〜す!」

聞き覚えのない声で起こされた。

「海上保安庁ですけど〜」

!!!
一気に目が覚めた。

「密輸か何かの検査するんですか?」

寝ぼけてるせいでとんでもないことを聞いてしまった。

「いやぁ〜流石に違いますよw」

すごく恥ずかしかった。
どうやら入港した船の検査をしていたらしい。

色々と説明をするコジマ。
写真を取るタイミングが悪かったのかイケナイ粉が船から摘発されたように見える。
特に何事も問題なく検査も終わったため、鳥取砂丘を見に行った。
鳥取砂丘には自転車で行こうと思っていたのだが、昨夜見に来たおじさんが車で送ってくれた!
重ね重ね本当に助けていただき嬉しかった。

そして鳥取砂丘についた。
(意外と狭いな)
案内板を見た第一印象である。
もっと地平線まで砂漠とかそういうレベルなのかと思っていたので少しだけ残念だった。

「広いな!」

実際の砂丘を見たとたん第一印象とは真逆のことを口走った。
遠くに見える砂丘の上に小さな人間が見える。
(あそこまで登るのか・・・)
すでに心は折れかけている。
砂も雨を少し含んでいるためサラサラではない。

歩いて坂の下まで来た。
明らかに高い。
こうなったらやることは一つである。

「「行け!」」

ミズキが元気よく走りだす。
あっという間に小さくなっていく。

「「やっぱパワーあるな」」

僕らは下から感心していた。
一分くらいでミズキが登ったのを確認したあとに僕らも登りだした。

「キツイね」
「あいつよく走れたね」

足場が悪すぎるため全然進めずに体力だけ減っていく。
結局登りきるまでに三分かかった。

砂丘から海を見ると絶景だった。
自分たちのヨットがセーリングしているところを誰か撮ってくれないかとばかり思っていた。

「ひゃっほぉ〜う!」

砂丘を下るのは楽しかった。
あっという間に降りると目の前では何やら人だかりができていた。

「テレビの撮影してない?」

これはチャンスである。
ミズキに何食わぬ顔で画面に入るように言ったのだが何やら足取りが重い。

「あれ外国の人達じゃん・・・」

どうやら日本のテレビではなかったらしい。
ミズキは外国人に対して苦手意識を持っている。
実はこの旅でも出雲大社でやらかしていたのだ。
それは出雲大社で外国人に道を聞かれたときである。

「Where is xxxxx?」

彼は話しかけられただけですでにテンパっていた。
僕はそれを横目で見ながら面白がっていた。

「This is Street!!」

!?
急に「ここは通りです!」と言い出した。
これには道を聞いて来た外国人もびっくりである。
苦笑いしながら助けてほしそうな目でこちらを見てきた。
ミズキ本人は自信に満ち溢れた顔をしている。
これはやばいと思って助け舟を出した。

話をもとに戻すと、そんなこともあったため外国人には苦手意識をもっているようだ。
残念ながら海外のテレビ進出は諦め砂丘を出ることにした。
おじさんも砂丘の外で待っていてくれてるので足早に砂丘を後にした。

「これ食べなよ!」

砂丘につれてきてくれたおじさんは梨を買って待っていた。
やはりヨット関係の人は親切な人が多いと改めて思った。
僕らは梨が大好きであるため、全員のテンションは上がった。
砂丘と梨に満足した僕らは次の目的地を目指し出航することにした。