2019/8/29 鳥取へ

2020年5月30日

いよいよ境港を出航し、赤崎(鳥取)へと向かう。

ズキッ

一昨日海に落ちたときに痛めた脇が痛い。
港にヨットをつけたあとに落ちたのを忘れていた。
持っていたPCが落ちなかったは良かったが脇にアザができていた。
(今日のセーリング中に休んどけばいいか)
出航前からすでに休憩する気でいた。

「おはようございます!」

なんと昨日行ったお好み焼き屋の息子が見送りに来てくれた。
仕事前に来てくれるなんてよほどヨットにハマったのだろう。
一緒に乗りたがったがタイミングが合わなかったのが残念だ。

クルーザーを貸してくれたオーナー、お好み焼き屋の息子に見送られながら境港を出航する。
(いい町だったなぁ)
人に親切にされるとその町自体の印象も良くなると思った。
僕も他の人からいい町(場所)だったなぁと思われるような行動を心がけようと改めて思った。


出航はできたものの残念ながら快晴まで天気が回復したわけではなかった。
おかげで過ごしやすい気温であった。

!!

気持ちよくセーリングしているときに思い出した。
(そういえば筑前大島でお酒買ってたな)

僕はお酒が強くないしそんなに好きなわけでもない。
ただセーリングしながらであれば、そんな僕でも楽しく飲める。

・・・
・・・・・・

「いい風吹いてるし鳥取まで行っちゃう?」

二日休んで元気いっぱいの三人は目的地を当初の予定より先の鳥取にすることにした。
もしかしたらお酒の影響もあるのかもしれない。

引き続きノンビリとセーリングしていたところ雨が降ってきた。
多少テンションは下がったのだが、それよりも嫌なことが近づいているのに気づく。
(日没までに着眼できないぞ・・・)
当初の予定より航行距離を伸ばしたことで日没までに着眼できなくなってしまった。

空が暗くなるなか、イカ釣り漁船の数が増えてきた。
これなら海も明るくなるかなという淡い期待は叶わなかった。

またもや真っ暗である。
あまりの暗さにジブセイル(ヨットの前側の帆)が見えない。
テルテール(ジブセイルについている毛糸。ヨットが風光に対してどの角度で走っているかの参考にする)が見えないとセーリングしにくい。

持っていたヘッドライトでてるテイルを照らすものの昼に比べて見にくい。
疲労のたまり方が激しい。

二航路連続のナイトセーリングも終わり、無事に鳥取港についた。
鳥取港では親切なおじさんが待っていてくれた。
そのおじさんのおかげで暗い中でも着眼していい場所がすぐに分かったためすごく助かった。
なぜおじさんが待っててくれたかというと、境港で知り合ったオーナーが連絡をしてくれたからだ。
こうやってセイラー同士がつながっていくのは旅の醍醐味でもあるし非常に面白いと思った。
僕らはお世話になってばかりなので、いつか逆の立場になって誰かと繋がれたらなと思う。

久々の出航&ナイトセーリングで疲れたが、明日は鳥取砂丘観光の予定なのでワクワクが止まらない。
早めに寝て明日に備えることにした。

このときはまだ、朝に起きる衝撃の出来事は予想すらしていなかった。