2019/11/12 陸前高田へ

2020年5月30日

この日は朝から不安だった。
(前日に食べたわんこそばはお腹のどのへんにいるのだろうか)
予定では9時間近く海の上で過ごすことになっている。
途中で出すのは厳しそうだ。
三人とも同じ心配していたが出航することにした。

風は弱い。
ただこのあと風は強くなりそうな予報ではあるので気は抜けない。

・・・
・・・・・・

しばらくセーリングしていると予報通り風が強くなってきた。
このあたりはリアス式海岸なので、その地形独特の風が吹いている。
海面ごとのブローの強弱が激しい。
陸がボコボコと突き出していてるため突き出ている部分は風が弱く、逆に凹んでいるところは風が強い。

休憩したり頑張ったりを繰り返しながら8時間近くセーリングし目的地周辺まで近づいた。

「・・・どこで陸に近づけばいいのかわからない。」

海からリアス式海岸を見ていると地形がすごくわかりにくい。
しかも初めての土地なのでなおさらだ。
少しづつ近づきながら場所を特定することでなんとか目的の湾に入れた。
湾に入ってから陸を見ると白っぽい壁のようなものが遠くからでも確認できた。

このときは何なのかわからなかったが、港に入ったあとに実物を目の前で見て理解できた。

巨大防潮堤だ

震災前はここにきれいな松林があったらしいのだがどんな光景だったのだろうか。

ヨットを止め民宿に向おうとしたときに嫌なものを見てしまった。
ヨットの一部が壊れていた。

ラダー(舵)のコーティングが剥がれてしまっていた。
おそらくヒビが入ったあとにスピードを出して走ったため一気に持っていかれたのだろう。
致命的ではないがどこかのタイミングで塗装をしなければならない。

少しだけテンション下がったまま民宿に向かう。
民宿についたらすぐにテンションは上がった。
民宿の雰囲気がすごく好きなものだったからだ。

ご飯も美味しい料理が大量に出てきた(写真は一部)。
朝から何も食べていなかったので一気に食べてしまった。
そういえば前日に食べたわんこそばがいつ消化されたのは謎のままだった。

食事をしたあとは民宿のおじさんの家にお邪魔させてもらい、震災のときの話を色々聞かせてもらった。
震災のときは福岡にいたためテレビでしか見たものとは全然印象が違った。

話を聞き寝る前に各々作業を始める。

・・・
・・・・・・

動画編集するコジマ、ダラダラするミズキ。
なんともいい絵が撮れた。
僕もブログを少しだけ書いたあとに寝た。