2019/10/19 相泊へ

2020年5月30日

この日は出航前から少しだけワクワクしていた。
それはホテルを出る前に地元の人からこんな言葉を聞いたからである。

「ヒグマはよく海岸線を歩いてるよ。」

前日のナイトクルージングでヒグマを見ることができなかったためこれがラストチャンスだと思った。
海に出たら風も波もなかった。

このコンディションなら海岸線のクマを目視できるかもしれない。
三人ともクマを探しながらセーリングしていた。

・・・
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いない。
そう簡単には見つけられなかった。
その後海図を見ているといい感じの瀬を見つけた。

お昼ごはんチャレンジ開始

最近ジグで釣りをしていない。
北海道に入ってからは鮭ばかり狙っているが全く連れていない。
必然とテンションは上がる。

・・・
・・・・・・

「なんか深くない?」

海図上では30mくらいの水深となっているが明らかにそれ以上の深さだ。
半ば諦めていたその時である。

「きた!」

なんとミズキにあたりが!
最近カメラばかり沈めていた男の久々のヒット。
なんとホッケが釣れた。
魚が釣れることがわかったためやる気が入る。

・・・
・・・・・・

「きた!!」

なんと僕にもあたりがきた。
慎重に巻き上げると・・・

ホッケだ!
ちなみに釣り上げたタイミングでは全員がホッケだとわかっていなかった。

「これ・・・ホッケ?」
「多分・・・」
「開いたやつのイメージしかなくてよくわからん」
「「俺も」」

こんな会話をしていたがホッケだと信じていた。
その後も何匹か釣れた。
この日はめずらしくコジマはボウズだった。
タイなどのお礼ができたので個人的には嬉しかった。

釣れたホッケをいい感じに並べて写真に撮ろうとしているのだが暴れてうまくいかない。
変に手袋をしているせいで業者っぽくなってしまった。

ある程度魚を確保したので先を急ぐ。
知床半島を回るまではクマをさがしたりまったりしていた。

ところがこのあと天気は大きく変わってしまった。
知床半島の先っぽの岬をUターンしたタイミングで風向きは正面からになってしまった。
おまけに雨も降りそうだ。

・・・
・・・・・・

雨が降ってきた。
しかも向かい風でなかなか進まない。
ずぶ濡れになりながらなんとか目的の港につくことができた。
しかし周りに何もない。

仕方がないので釣ったホッケを食べて寝ることにした。
さっそく調理を始める。

どうやればいいかわからないので適当に焼いてみる。

ものすごく見た目が悪いホッケが出来上がった。
とてもじゃないが他の人に見せられない。
問題の味はというと・・・

「「「うまい!」」」

めちゃくちゃ美味しかった。
今まで食べたホッケの美味しさランキングトップになれる。
2匹目は焼き方を変えるようにした。

崩れはしなかったが背中の皮がなくなった。
しかし美味しい。
これもランキング入りできる。
そろそろきれいに焼きたい。
悩んだ末編みを使うのをやめた。

フライパンで焼いたらきれいに焼けた!
当然美味しい。
美味しいホッケでお腹いっぱいになったので寝ることにした。
外はまだ雨が降っていた。