2019/9/7 珠洲へ

2020年5月30日

「いよいよタマシュウやな」

僕らは珠洲の読み方がわからなかった。
金沢で後輩と会ったときにその後の予定を聞かれ「羽咋、輪島に行ってからタマシュウ・・・」と言ったら「スズですね!」と訂正され初めて知った。

この日も朝7時ころに出航した。
珠洲までは直線距離ではそうでもないが、海上ルートだと能登半島をぐるっと回る必要があるため遠い。
しかもまた風が弱い。
もはやまったりできる喜びよりも時間がかかる辛さが上回りつつある。
風が弱いとセーリングではなくエンジンに頼ることになるのもテンションが下がる原因の一つだ。
イライラしても仕方ないのでのんびり珠洲に向かう。

・・・
・・・・・・

!!
ミズキが大量の水を沸かしだした。
(まさか・・・)

この笑顔である。
境港で買っていたギガマックスを食べるようだ。
これまで散々二人に邪魔だから早く食べろと言われたのだがようやく食べる気になったらしい。

ニヤニヤしながら作るのを見ていたのだが完成形を見たときは笑えなかった。
信じられないくらいの量である。
(下手したら一緒に食べようって言われるのかな・・・)
そんな心配しながらミズキを見守っていた。

もぐもぐ食べる・・・
むしゃむしゃ食べる・・・

完食しやがった

これには驚いた。
時間は朝の9時過ぎである。

ミズキがギガマックスを感触したこと以外は大した事件もなく珠洲に到着した。
久々に日没前に到着したため陸上から夕焼けを見ることができた。

ゲストハウスについたあとに食事をどうするか相談する。
近くに焼肉屋があるためそこに行きたかった。
ミズキは朝食べたギガマックスがお腹に溜まっているらしくあまり乗り気ではなかった。
(どうせついてきて食べるんやろうなぁ)
以前の回転寿司の件もあるのでどうせ食べるだろうと思っていた。

焼肉屋では網に肉を三枚づつ乗せて焼くミズキの姿があった、
さすがミズキ、ギガマックスなど食べていなかったかのような勢いで肉を食べる。
久しぶりの焼肉をお腹いっぱい食べた三人はこの日もすぐに寝た。