2019/8/31 伊根へ

2020年5月30日

この日はホテルの朝食を食べた。

久しぶりのまともな朝食にテンションが上がる三人。
食事を終えたあと城崎温泉を散策することにした。

すごく好きな町並みだった。
もっとゆっくり観光したいと思ったが、そうは言ってられない。
すでに今日泊まる宿の予約をしているからだ。
急いで出航し次の目的地に向かう。
次の目的地は伊根だ。
伊根と言えば舟屋が有名だ。
ワクワクしつつ壊れそうな灯台を横目に城崎温泉を後にした。

伊根までのセーリングはあっという間だった。

「「「すっげ〜!!!」」」

伊根に近づいたところで並んでる舟屋を見て全員驚いた。
想像以上だった。
家の一階部分に船が置けるのである。
さすがに僕らのヨットはマストがあるため置けそうにないが、船が生活の一部になってる感じがすごかった。
僕らは宿の横にヨットを止めた。
ヨットをこんなに近くに止められるのも舟屋ならではだった。

「俺らのヨットが見える!」

宿で夕食を食べようとしたときに食事場所から僕らのヨットが見えることに気づきテンションが上った。
そしてお待ちかねの食事である。

一人一杯のカニといろんなお魚が僕らを待っていた。
場所といい食材といい最高である。
同じ宿に泊まるおばちゃんたちとも一緒に喜んだ。
おばちゃんたちに僕らのヨットを指差し「あれで来た」と言ったら驚かれた。
宿の人はあまり驚かず「たまにそういう方も来られますね〜」と笑っていた。

食事も終え部屋に戻った。
各々の作業をしてゆっくり時間を潰していた。

「ねえねえ。写真撮って!」

急にミズキが話しかけてきた。
言われるがままに写真を撮った。

本人曰くこの構図は仕事ができる人っぽいらしい。
普段PCを使っていないミズキからすれば三台のモニターに囲まれることはすごい事らしい。
ただ真ん中のPCはゲームの画面しか出てないし右側もSNSの画面しかでていない。
僕からしたらすごく遊んでる人にしか見えない。
そんな思いをよそに本人は満足げな顔をしてすぐに寝た。
僕も幸せな気持ちのまま寝ることにした。