2019/9/6 輪島へ

2020年5月30日

(まさかここは・・・)

朝起きて僕は驚いた。
着岸したときは気づいていなかったのだが羽咋のハーバーは前に一度来たことがあったのだ。
(しかもここでヨット乗ったぞ・・・)
当時の記憶はあまり思い出さないようにしてすぐに出航することにした。
次の目的地は輪島。羽咋からは距離も遠いため早めに出港する必要があった。
何より台風15号が発生したため明後日くらいには安全な港で退避する必要があったのだ。

風は弱い。
しかし朝の7時過ぎには出航していたため日没までにはつくと思っていた。

・・・
・・・・・・

「暑い・・・」

風がなく日差しが強い。
海の上なので隠れることもできない。
こうなったらやることは一つ。

お昼ごはんチャレンジ

・・・
・・・・・・

「あっ釣れた」

キジハタが釣れた。
相変わらず底をとることしかできない僕はキジハタを釣る。
キジハタばかり釣るため誰も見向きしなくなってしまったのだった。
悲しかったので自撮りで釣果報告・・・

(多分小さいから見向きされないんだろうな・・・)
そんなことを考えながらひたすらキジハタを釣っていた。

・・・
・・・・・・

!!
なんか違うのが釣れた。
ただ見るからに小さい。
(また小さいやつか・・・)
そう思って悲しんでいたら二人の反応は違った。

「「真鯛やん!」」

なんと鯛を釣っていた。
こんな小さい鯛で喜んでいいのかどうかすごく迷っていたが二人がいつもと違い反応してくれるので成果としてカウントしていいんだなとわかって喜んだ。

「キタ!!」

コジマに大物がヒットした。
頑張って巻き上げる。

ヒラゴ(ヒラマサの子供)だった。
(今日はいっぱい釣れるな〜)
食料の心配が減りテンションが上がる。
ミズキは・・・相変わらず海底を撮影して楽しんでいた。

輪島には日没前につくことができた。

「そのヨットで来たんですか?」

見知らぬおじさんが話しかけてきた。
話してみるとどうやらトリマランが好きらしい。
(ヨットが好きならわかるけどトリマランが好きってのはマジで好きな人なんやろな)
しばらくヨットの話で盛り上がった。
最後に名刺をもらったのだが関東の大学で教授をされてる人だった。
この教授の講義を受けれたら楽しかっただろうなと思った。
その後海の駅でのんびり過ごした。

のんびりしすぎて夕ご飯の準備を始めたころにはあたりは真っ暗になっていた。
しかしそんなことは気にならなかった。
なぜなら今日の夕食は豪華だからだ。

ヒラゴの刺身
キジハタで出汁取ってヒラマサのしゃぶしゃぶ
キジハタの刺身

小さい真鯛の鯛飯

もしかして旅史上最高のご飯ではないだろうか。
もちろん美味しい。
のんびりご飯を食べたあとは水面に集まるアンドンクラゲで楽しんでいた。

アンドンクラゲは小さいが刺されると痛い。
学生時代はこいつのせいでどれだけ痛い思いをしたことか。
そんなことを考えつつ寝た。