2019/10/22 花咲へ

2020年5月30日

海上保安庁警備救難課。
この写真だけを見ると救助されたと勘違いされかねない。
この日は出航前にここに来た。
理由は根室海峡を通るからだ。

「へぇ〜日本一周しているんですか!」

職員根室海峡を通る心配よりも日本一周の話に興味津々だった。
話を聞いてくれた職員の人はガタイがめちゃくちゃよかった。
(戦闘要員なのかな・・・?)
今まで見た海保の人より蓋周りくらい大きい人をいてそんなことを考えていた。

海保への報告も終わり海に出た。
風はそこまで強くない。
これなら風に負けて出国することもなさそうだ。

右側に見えるのが納沙布岬(根室半島の先端)、画面中央に少しだけ見えるのがロシア。
2つの間の距離は7kmしかない。
このうち3.5kmだけ航行可能領域だ。
超えてしまった場合は拿捕されかねない。

・・・
・・・・・・

とりあえず納沙布岬を観光することにした。
最寄りも港に入港し自転車で向かう。

稚内の最北端に続き最東端にもこれた。
観光バスなども多く来ており観光客は多かった。

「改めて地図で見ると狭いな・・・」

さすがに拿捕されないとは思うが心配になってきた。
岬から目視で北方領土が見える。

近くに北方領土記念館があったので寄ることにした。
いろいろな動物の剥製があり楽しかった。
その中でも一番びっくりしたのはトド。

でかい

こんなのに襲われたら勝てる気がしない。

「ヨットで来た人たちですか?」

記念館の受付の人に話しかけられた。
どうやら僕らがヨットで近づいているのが見えていたらしい。
お気にいるヨットが見えるなら半島の沖を通っているときにいい感じの写真を撮ってほしい。
自分たちがヨットに乗っているところを第三者目線で撮って貰える機会はないのでそういう写真には飢えている。
この記念館に来た理由は 最東端到達証明書 をもらうためだ。

!!!

完全に理解した。
稚内で左側をもらったときは「謎の文章」だと思っていた部分がつながった。
これを4枚集めるのは楽しみだ。

一通り用事も済ませたところでヨットで改めて花咲に向かう。
根室海峡を通るときはできるだけ根室半島側を通ることにした。

これなら安心だ。
近くに海保の船が何隻か待機していたが特に問題も起きず通れた。
無事に花咲についたときにはすでに日が暮れ始めていた。

夕焼けがきれいだ。
水平線に沈む夕焼けもいいが町中に沈む夕焼けもいい。
港につき民宿に向かう前にご飯を食べることにした。

ラーメンをたべることにした。

「すみませーん」
・・・
「すみませーん!」

全然人が出てこない。
少し待っていたら無愛想なおじいちゃんが出てきた。
(やばい、ハズレかもしれん)
一気に不安になった。
肉を食べたかったので注文はラーメンじゃなくカルビ丼にした。

・・・
・・・・・・

「うまい!」

めちゃくちゃ美味しかった。
その後おばあちゃんも出てきて日本一周している話などをした。
どうやらおじいちゃんは昔はおしゃべりだったらしいが怪我か何かで無愛想になってしまったらしい。
僕らのことをすごく心配してくれてなんと差し入れをくれた!

サンマとチカを大量にくれた。
しかも大根付き。
このときはサンマが不良だったらしくあまり取れていなかったらしいのだが美味しいやつがあるからと言うことでくれたのだ。
(これは明日の夕ご飯が楽しみだ)
明日の食事の心配もなくなりテンションは上がる。
その後は民宿に移動しすぐに寝ることにした。