2020/1/7 小豆島へ

2020年5月30日

いよいよ鳴門の渦潮と戦う日が来た。
日本一周すると決まったときから鳴門海峡は必ず通ると決めていた。
いろいろな人に「危ないらしいから止めたら?」と言われていたが、どれだけ危ないかをはっきり言える人はいなかった。
そういったこともあり、何も考えずに鳴門海峡をスルーするのは嫌だった。

出航したらすぐに大鳴門橋が見えた。
あの橋の下がどうなっているのかワクワクしながら向かっていた。

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「釣りするか!」

鳴門海峡に行く前に釣りを始める三人。

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「潮に流されて釣りにならない。」

エンジンを切るとどんどんヨットが流されてしまう。
すぐに釣りを諦めた。
じわじわと大鳴門橋に近づいていく。
果たして渦潮とはどんな感じなのか。

「あっ!渦潮や!」

確かに渦潮がある。
ただ小さい・・・
海に小さな凹みがあるだけのように見える。
(わざわざ潮流が一番強い時間を選んだのにな・・・)
すごくがっかりしながら進んでいくと急に海が荒れてきた。

ちなみに風はまったくない。
風がない状況でこれだけ波がなっているのである。
これは渦潮も期待できそうだ。

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「あった!」

渦潮が大きくなってきた。
ただ思っていたのと違い、舵を取られるわけでもなく横を通過できる。
少し拍子抜けした。

しかし大鳴門橋に更に近づくにつれ考えが変わった。
明らかに波が立ってきている。
風は少しだけ吹いているが明らかに風で立っているような波ではない。

そして橋の下に来たときに目の前に渦が出てきた!

この渦潮を見るまでなめてた。
僕らのヨットは渦潮に引っ張られて通過するときだけは舵がきかなくなった。
この大きさですらヨットの上に立っているのはきつかった。

大鳴門橋を通るときにきついのは渦潮だけじゃなかった。
単純にスピードがでないのである。
潮流に逆らって走っていたので波の上を進んでいるように見えても実際には見えている橋には全然近づけないのだ。

なんと時速1.4kmしか出せていない。
僕らのヨットは機走だと12km前後でるため潮で10km/h押し戻されていたのだ。

大鳴門橋を超えたあとは一気にスピードが出るようになった。
渦潮も無ければ波もない。
この調子だと目的地の小豆島まで一気に行けそうだ。

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ついた!
Twitterで知り合った人が小豆島に住んでいるらしく港まで迎えに来てくれた。
まだ日が暮れていなかったので一緒に近くの観光スポットに向かう。

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干潮のときのみ現れる道がちょうど見れた。
しかしここは恋人同士が来るところらしく周りはカップルだらけだった。
なぜ僕らはこういうところばかり観光しているのだろうか・・・

その後は一緒にご飯を食べ、風呂に入って寝ることにした。