2020/7/22 中之島でエンジン修理①

エンジンの復旧はほぼ諦めて日陰で休憩していた。

この港は見て分かる通り近くに日陰がないのだ。
僕とコジマは壁ギリギリに座ることでなんとか小さな日陰の中に収まりつつ休憩していた。

「どうしたの〜?」

役場の人が車でやってきた。
本来ならば中之島は泊まる予定ではなかった。
というよりも「寄港しないでくれ」とHPに載っていたのだ。
そのためヨットが気ヨットが役場の人が事情を聞きに来た。

「エンジンが壊れてしまって・・・」
「それは大変やね〜」

事情を話しつつ、この日のうちに中之島から出航する予定だと伝えた。

「エンジン詳しい人っていないですかね・・・?」
「あのへんの漁師さんに聞いてみたら?」

もしかしたら・・・というかすかな期待を込めて聞いてみた。
それを聞いてコジマが漁師さんたちのもとに歩いていく。

・・・
・・・・・・

「なんか詳しい人が来てくれるみたい。」

なんとエンジンを見に来てくれるらしい。
これは嬉しい。
なんとかなるかもしれないと思いながら、おじさんが来るのを待つ。

・・・
・・・・・・

「だめだこりゃ。」

なんということだ。
漁師のおじさんもお手上げらしい。
(無寄港セーリング確定やな)
気持ちは固まった。
どこかワクワクしている自分もいる。

「他の人呼んでくるわ!」
「!?」

なんとたまたま別の仕事で元自動車整備士の人が来ているらしい。
(これは・・・いける気がする・・・・)

・・・
・・・・・・

そして元自動車整備士のおっちゃんがやってきた。
(怖そうな人がきたなぁ・・・)
そう思っていたのだが、見た目と裏腹にすごくおもしろいおっちゃんだった。

「さ、見よか!」

まさかの関西弁を喋るおっちゃんとの修理が始まる。